株式会社UZUME 代表取締役
NPO法人 母の愛文化事業団 理事
私は和歌山県の最南端エリア、古座川町という町に生まれ育ちました。
古座川町は人口約2,300人。信号もコンビニもありません。
林業が盛んだった事もあり、山に囲まれ古座川流域に沿って
幾つかの集落が発展した町です。
私の家は、この町の中でも最も奥地にある「七川」という限界集落にあります。
私が小学生時代の同級生はわずか4人でした。
私は6歳から日本舞踊を習い始め、以来16歳からは
師匠と共に都会で生活をしました。海外での公演もさせていただき、
後にこの(株)UZUMEを立ち上げました。
その時の私は「伝統芸能」という文化活動に携わりながら、
『普段の暮らし』という日常の日本の文化をそんなに意識していませんでした。
22歳の時、久しぶりの帰省をした時、懐かしさもありましたが、
生まれ育った故郷が私が育っていた頃よりも、更に人口が減り寂しくなっていました。
村そのものが消えつつある危機感を覚えました。
「今の私はこの大切な故郷を見捨てているのと一緒だ」と反省しました。
それは大きな衝撃でありましたが、同時に私を動かす大きなエネルギーとなりました。
深い緑の山々。澄んだ空気。サイダーのような清流。
季節によって様々なる野花が咲き、虫や動物の活動で自然が循環する。
お米、野菜、お茶、お味噌。自然の恩恵を頂く暮らし。
自然と人が 調和して生かされています。
お年寄りは、自分のペースで、畑を耕し食の恩恵を受ける。
山から集めた薪でお風呂を炊き、疲れをとる。手に届きそうな満天の星、
クリアな月を眺めて眠りにつく。
朝はまた沢山の鳥のさえずりで目が覚めます。
自然にすっぽりと囲まれ、人間の生活も穏やかに回っています。戦後80年、
大きな開発もなく、このサイクルは普通に続いています。
ここの普通の暮らしこそ 世界の人々が憧れるユートピアだと誇りに思えるのです。
現在、我が家では、祖母が87歳。
私の第一子が生後6ヶ月。
現在、四世代家族です。
祖母の経験と知恵と工夫。改めて貴重なものだと感謝して注目しています。
この私達の四世代の日常や、田舎暮らしの価値を次の世代にも残す使命を感じています。
「一人一人の命を守り、一人一人の人生を最期まで輝かせる」
このテーマで、この村の新たな展開を目指して、この「小さな村の物語」を
この七川から発信していきます。
(株)UZUMEは皆様の「渦の目」となることを目指します。
私たちは、農村に息づく「暮らし」や「場所」の価値をリノベーションし、心身の健康をご提案する、
「ふるさと未来創造企業」です。
名称 | 株式会社UZUME(うずめ) |
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代表取締役 | 曽我順子(1997.11.26 生) |
役員 | 田中美緒 |
設立 | 2020年8月18日 |
資本金 | 925万円 |
住所 | 本社:〒649-4562 和歌山県東牟婁郡古座川町下露354-2 |
事業内容 | ●加工食品製造業及びそれらに伴う業務 ・乾燥加工 ・粉砕加工 ・種 皮まるごとペースト加工 ・カプセル充填 ・製品セットアップ業務 ・パッケージデザイン ●無農薬・無添加食品の販売 ●アルテミシア無農薬栽培 |